目的
この演習では、ChatGPTの基本的な操作方法を学び、法務業務に関連する簡単なタスクを実行します。
準備
- OpenAIのアカウントを作成してください(まだの場合)
- ChatGPTにアクセスしてログインしてください
- 無料版でも演習は可能ですが、GPT-4が利用できるとより良い結果が得られます
演習1:基本的な質問応答
以下の質問をChatGPTに入力し、回答を確認してください:
- 「個人情報保護法の主な目的を教えてください」
- 「契約書における表明保証条項とは何ですか?」
- 「法律文書で使われる『甲』『乙』の意味と由来を説明してください」
考察ポイント
- 回答は正確でしたか?
- 回答の詳細度は適切でしたか?
- 法的な専門知識をどの程度反映していましたか?
演習2:会話の継続と文脈理解
以下の一連の質問を順番に入力し、ChatGPTが文脈を理解しているか確認してください:
- 「民法の改正点について教えてください」
- 「その中で、契約に関する変更点を詳しく説明してください」
- 「これらの変更は実務にどのような影響を与えますか?」
- 「具体的な対応策を3つ提案してください」
考察ポイント
- 後続の質問に対して、前の会話の文脈を維持できていましたか?
- 「その中で」「これらの」などの照応表現を適切に解釈できていましたか?
- 具体的な提案は実務に即したものでしたか?
演習3:指示の明確化と修正
以下の手順で、指示の明確化と修正を練習してください:
- 「雇用契約書のサンプルを作成してください」と入力する
- 結果を確認し、「正社員向けに特化して、試用期間と機密保持条項を強化してください」と追加指示を出す
- さらに「日本の労働法に準拠するように修正してください」と指示する
考察ポイント
- 追加指示によって出力がどのように変化しましたか?
- 具体的な指示を出すことで、より適切な結果が得られましたか?
- 法的な正確性は向上しましたか?
演習4:異なるモデルの比較(可能な場合)
GPT-3.5とGPT-4の両方にアクセスできる場合、同じ質問を両方に投げかけて結果を比較してください:
「M&A取引における法務デューデリジェンスの主要なチェックポイントを10項目リストアップし、各項目について簡潔に説明してください」
考察ポイント
- 回答の質や深さに違いはありましたか?
- 法的な正確性に違いはありましたか?
- どちらのモデルがより実務に役立つ情報を提供しましたか?
演習5:限界の理解
ChatGPTの限界を理解するため、以下の質問を試してください:
- 「2023年以降に施行された最新の個人情報保護法の改正内容を教えてください」
- 「特定の裁判例(例:最高裁平成30年判決)の詳細な内容と判例解説をしてください」
- 「この契約書の法的リスクを分析してください」(実際の契約書の一部をコピペ)
考察ポイント
- どのような限界や誤りが見られましたか?
- AIの回答をどのように検証すべきでしょうか?
- 法務業務でAIを活用する際の注意点は何でしょうか?
提出課題
以上の演習を通じて気づいたことを、以下の観点からまとめてください(400〜600字程度):
- ChatGPTの法務業務における有用性
- 回答の正確性と信頼性
- 効果的な質問・指示の出し方
- 法務担当者として認識すべき限界と注意点